今日は外国語上達の鍵となること、外国語で伝えるために重要だと私が思うことをご紹介します。
それは「自分がわかる単語を使って伝えるということ」です。
なんだそんなことか?と思う人もいるかもしれません。
でもね、これ実際にやっていない人がいるんだな。というのは実体験から知りました。
具体的にどういうことか書いていきますね。
単語がわからないから伝えられない?
とある知人がスペインの語学学校の話をしてくれました。
クラスで親子に関するテーマが出たときのこと。
その知人は「日本では親が子供にお小遣いをあげる」と言いたかったそうなんですが、「お小遣い」のスペイン語単語がわからなかったそうなんですね。
それで「お小遣いがわからないから、もう何も言えないじゃん」と言っていました。
すかさず「そんなことないよ!」と言ったのですが。
わかる単語で言えばいい
確かに「お小遣い」という単語を知っていれば、きれいに伝えられたかもしれない。
でも「お小遣い」という単語を知らないなら、お小遣いを他の表現で言い換えたらどうなるかな?と機転を利かせましょう。
その知人は「親」「子供」「お金」という単語は知っていました。
それならその知っている3つの単語を使って、伝えればいいのです。
「親が子供にお金をあげる」と表現するか、名詞の形にしたいなら「親が子供にあげるお金」と言えばだいたい言いたいことは伝わりますよね。
外国語を上達させるコツ
スペインで語学学校の先生に口を酸っぱくして言われたのは、「日本語からスペイン語にしようとするのをやめなさい」ということ。
日本語とスペイン語は一対一で結びついているわけではないから、日本語の概念、日本語の考え方をスペイン語に変換しようとしてもうまくいかないんですよね。
日本語ある単語や表現が、外国語にはないということがあります。
例えば「かまをかける」という日本語がありますが(本音を引き出すためにうまく仕向けること)、スペイン語に同様な言葉があるかスペイン人に聞いたら
Decir la mentira para saber la verdad
じゃない?って言われました。
訳すと「真実を知るために嘘を言う」となりますが、つまり「かまをかける」の慣用表現はないんだなと知りました。
同様にスペイン語のXの意味は、日本語だとAとBの中間かなぁということもあります。
外国語側の考え方を軸に話す、または書く練習をすると、外国語の上達にグッとつながると思います。
日本語をそのまま外国語にしない
スペイン語学学校の先生の言うとおりで、日本語をそのまま外国語に変換しようとすると、わからない単語が出てきた時につまづきますし、そもそも文の構造や考え方が違うので、外国語では変な言い方になってしまったりします。
私が現在勉強している英語やスペイン語、フランス語は、主語の後に動詞がきます。
とにかく先に言いたいことを簡潔に言って、長たらしい修飾語は後からどんどんつけていくんです。日本語では長い一文で話す内容も、修飾語の部分は別の一文にしてもいい。
外国語の文法や考え方をベースにするということは、まさに上達のキーになると思います。
スペイン語とフランス語は似ているからと、スペイン語の感覚で話したら先生に「文の作り方がスペイン語だね」と指摘された私より自戒を込めて。
ちなみにスペイン語で「お小遣い」は「dinero de bolsillo(ポッケのお金)」と言います。ながっ。