スペイン語とフランス語は似てるから通じる?たぶん通じない

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フランス語とスペイン語はどちらも俗ラテン語から派生した言語で、「ロマンス語」と言われたりもします。

潮流が同じだから似てるんじゃないの?
似てるってことはフランス語話したらスペイン語話者に通じるんじゃないの?

と思う人もいるかもしれません。

スペイン語をある程度まで勉強して、現在フランス語入門から勉強し直してる私の感覚ですが、たぶん通じないと思います。

確かに文法は似てるのだよ。綴りも似てるものもあるよ。

だけど、発音が全然違うから通じないと思われ。

今日はフランス語とスペイン語は本当に似てるのか?果たして通じるのか?について自論を展開してみます。

目次

フランス語とスペイン語が似てる部分

フランス語とスペイン語は文法や文の構造が似ています。

女性名詞男性名詞がある
主語によって活用が変わる
前置詞の使い方が似てる

など基礎的な文法ルールが同じであり、綴りや文を作る順番も似ていたりする。

だから、スペイン語を思い浮かべてから、それぞれの単語をフランス語に置き換えたりするとうまくいったりします。

例えば「私はハナコです。日本出身です。」という文章があったとします。

スペイン語
Yo soy Hanako
Yo soy de Japón.

フランス語
Je suis Hanako
Je viens du Japon.

かなり似てるでしょ?

単語も綴りが似ているものがあります。

フランス語 → スペイン語
étudier → estudiar(勉強する)
souffrir → sufrir(苦しむ)
se doucher → ducharse(シャワーを浴びる)
commencer → comenzar(開始する)

じゃあどちらかの言語がわかれば、もう一つを覚えるのは簡単じゃん!と思ったそこのアナタ。

そんなことないんだよー。

フランス語とスペイン語の違い

フランス語とスペイン語が似てると言っても、違う言語なので違いはもちろんあります。

スペイン語は主語を省略できるけど、フランス語は省略できない
フランス語は疑問文の作り方が3種類ある

など細かい文法ルールの違いはある。

そして、フランス語とスペイン語で女性名詞男性名詞が反対の単語、綴りが全然似ていない単語、スペイン語にはあってフランス語にはない単語もあります。

文構造の違い

例えば「私はりんごが好きです」と言いたい時、スペイン語は「りんごは私に好かれる」みたいな語順になるけど、フランス語は英語と同じ語順です。

スペイン語
Me gusta la manzana.

フランス語
J’aime la pomme.

冠詞の違い

フランス語とスペイン語で女性名詞、男性名詞が逆になるものはややこしい。


スペイン語)el mar
フランス語)la mer

とかね。なぜ統一しなかった?と思ってしまう。

綴りの違い

これは私がただ感じてることなんですが、フランス語はスペイン語と英語の中間みたいな単語が存在すると思う。

例えば「昨日」という単語。

スペイン語 ayer(アジェール)
フランス語 hier(イエール)
英語 yesterday(イエスタデイ)

綴りはスペイン語に似ていて、発音は英語に似てるみたいな。

上記くらいであれば遠からず近からずだと思いますが、混同するような綴りの違いもあったりします。

例えばスペイン語で「理解する」はentender。

じゃあフランス語の「entendre」の意味も同じかと思ったら、フランス語の「entendre」は「聞こえる、聞く」の意味。スペイン語だと「escuchar」になります。

これはややこしいYO!

フランス語にないスペイン語の単語

スペイン語にある単語でフランス語にないものもあるそうです。逆もあるのかも。

italkiでレッスンを受けた時、会話でわからない表現が出てきた時にスペイン語をなんとなくフランス語風にして言ってみるということをやっていました。

ある日スペイン語の「tardar(タルダール=時間がかかる)」をフランス語風に「tarde(タールドゥ)」と言ってみたら、スペイン語も話せるフランス語の先生に「フランス語にその表現ないから」と笑いながら言われました。

フランス語で「時間がかかる」と言いたい時は、「durer」を使うそうです。スペイン語にも「durar」があるけど「持続する」の意味合いなので「駅から家まで〜時間かかる」みたいな時に使うイメージはないなぁ。

とりあえずフランス語に「tardar」はない!

スペイン語に近いのはポルトガル語

ネイティブ同士なら通じるのかなと考えたこともあるけど、フランス語とスペイン語は違いが大きい、特に発音の違いが大きすぎるので、ネイティブ同士でも通じないのではないかなと個人的には思います。

一つ考えられるのは、スペインのバルセロナ周辺で話される「カタルーニャ語」はフランス語に似てる部分があると思うから、カタルーニャ語とフランス語は通じ合うかもしれないです。

第3外国語で両者の言語を勉強している人は結構いると思います。だからフランス語とスペイン語のバイリンガルは、特に若い層はいるかもしれない。

以前当時のピソの同居人に聞いた話では、最近の若い人は大学を出ていれば英語はほぼ話すことができ、第3言語を話すことができる人も多いそうです。

スペイン語と近くて通じるだろうなと予想するのは、ポルトガル語です。

私ですらポルトガル語の綴りや発音をほんの少し理解できるくらいなので、ネイティブの人同士はお互いの言語で話してもある程度通じるんじゃないかな。

最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!

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この記事を書いた人

スペイン語とスペイン文化+αを学ぶため、会社を退職して2015年〜2021年までスペインのセビージャ暮らし。スペイン生活の中で気づいたこと、セビージャのこと、旅の思い出、スペイン語などなどをブログに記録。熱中したら止まらないB型。Sevilla tiene un color especial〜♬
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