スペイン語で難しいと思っていた時制の一致が
英語にもあった...!
これを知った時は思わず遠い目になりました。日本語では時制の一致なんて考えなくていいから、時制の一致を意識すると難しいんだよね。
時制の一致とは
時制の一致とは、主節の後の従属節で主節と同じ時制を使うというものです。
スペイン語でこれを最初に習った時はなんだか混乱したのですが、スペイン語だとこんな文になります。
私は彼女が頭が良いことを知っていた。
主節がsabíaで線過去なので、従属節のque以降で時制の一致が起こり“era”と過去形になります。ポイントは彼女が頭が良いのは今もで、「彼女は頭が良かった」という意味ではないことです。
上記の文が英語の場合はこうなります。
私は彼女が頭が良いことを知っていた。
英語は線過去がない?ので、「知っていた」という時間の流れがある過去でも“knew”という過去形を使います。時制の一致が起こり、従属節の動詞が“was”になります。スペイン語と同じく彼女は今も頭が良いというニュアンスになるはず。
「〜しようとしていた」を表す時制の一致
「(過去に)〜しようと言っていた」を表す時制の一致の場合はこうなります。
ペドロは今日の午後に家に来ると言っていた。
主節が“dijo”で過去形なので、従属節ののque以降で時制の一致が起こり過去形で表現することになります。ペドロはまだ来ていないから、「来る予定と言っていた」という表現になって“iba a venir”になります。
英語の場合はこうなると思います。
ペドロは今日の午後に家に来ると言っていた。
“he will come to my house this afternoon”の文が、that前の主節が過去形になったことで時制の一致が起こりwillが“would”になりました。
時制の一致がなくても伝わる?
スペイン語の場合は時制の一致を行わないで、“Pedro me dijo que va a venir.”と言っても通じます。さらに“Pedro me dijo que viene.”と言うと、この後来ることがほぼ確実みたいな感じに聞こえます。
文法的には時制の一致を行なった方が正しいのだけど、時制の一致がなくても伝わるには伝わるということ。
英語だとどうなんですかね?