偉人の名言から英語を学んでみようシリーズ。
ルネサンス期のイタリアの思想家、ニッコロ・マキャヴェリの言葉です。
ニッコロ・マキャヴェリは、君主が国家を守るためには非道徳的な手段を使うことも止むを得ない、という考え方の政治思想を展開した思想家。有名な著書は「君主論」。
マキャヴェリの思想は確かにそうだなと思う部分と、わー冷酷ぅと思う部分があります。
きれいごとや理想ばかりの思想では、実際の政治は行えないとよくわかってた人だったということですよね。
さて、そんなマキャヴェリの名言の英語バージョンはこちら。
Whoever desires constant success must change his conduct with the times.
- Niccolò Machiavelli
持続的な成功を求める者はだれであれ、時代に合わせて行動を変えなければならない。
ニッコロ・マキャヴェリ
出ましたWhoever。〜する人は誰でも。
desires〜success(持続的な成功を求める)まではWhoeverを修飾する部分です。助動詞mustの後ろのchangeが文の動詞。
hisの後ろのconductは名詞で、行い、行為、ふるまいなどを意味してます。
the timesが時代で、その前のwithをつけると「時代に合わせて」になる。この前置詞withなんだって思いました。
辞書を引くと、“move with the times”で「時流に合わせて考え方や行動を変えていく」と出ているので、慣用句っぽいですね。
このマキャヴェリの名言をスペイン語で書くとこうなります。
Quien desee un éxito constante debe cambiar su conducta con los tiempos.
- Niccolò Machiavelli
文頭にQuien 動詞を置くと「〜な人」という言い方ができるので、Quien deseeで「〜したい人」「〜を欲している人」という意味になります。
desee〜constanteまではQuienを修飾する部分で、debeが助動詞、cambiarが動詞です。
スペイン語)éxito
名詞:成功
スペイン語)debe
助動詞:〜しなければならない
スペイン語)cambiar
動詞:変える
with the timesの部分はwithがそのままconになってcon los tiemposになってます。“con el tiempo”「時が経つにつれて」という慣用表現の複数形ですね。
こうやって見ると、英語そのままスペイン語になっている印象。
違う部分があるとすれば英語では持続的な成功が“constant success”という語順なのに対し、スペイン語は“un éxito constante”となってることくらい。
英語とスペイン語は形容詞の語順が違うのよね。
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スペイン語の方がより先に伝えたいことを言うからなのかな?修飾語は後でいいって感じで、名詞が先にきます。
このスペイン語の語順に慣れると、英語の語順では先に形容詞がくる(形容詞が一語の場合)に頭が回らなくなります。
本日の学び。
英語のWhoeverはスペイン語のQuien。